うつによる休職はその前後で良くも悪くも人生が変わります。
どうせなら、そのチャンスを生かして三十路デビューしませんか?
デビューは中高生だけのものではありません。
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うつ休職は人生を分断する
うつ休職は、プライベートもキャリアもぷっつりとそこで切れてしまうリスクが十分にあります。
わたしも、休んだ前と後で大きく変わったと感じることが2つあります。
壊れる人間関係
うつになると人に会いたくなくなります。
身近な家族以外の知人や親せきとは連絡を絶ってしまう場合もあることでしょう。
それまで親しかった友人も、うつを伝える・伝えないに関わらず、メールのやりとりが途絶えたり、何度かお誘いを断ってしまうとどうしても距離が出来てしまいます。
会社の人間関係だともっとドライなことを経験するかもしれません。
わたしの周りでも、休職の前後ではっきりと態度が変わる方もいらっしゃいました。
うつになる前までに培った人間関係の多くが壊れてしまいました。
もしかすると、大事なパートナーまで失った方もいるかもしれません。
うつ休職は、その病気の症状と経済的問題とが重なって、人間関係に大きな亀裂を生む可能性があるのです。
経験と知識が停滞
うつは仕事・趣味両方の進歩を途切れさせてしまいます。
休職している間に仕事では新たな知識も得られなくなることに加え、それまでに培ったノウハウや勘を忘れてしまいます。
それだと当然、前線に着いていけなくなってしまいますね。
わたしは業務の基本的なことさえ自身が無くなり、入社二年目の新人に確認する始末です。
意欲の減退により、趣味に没頭することさえ困難です。
わたしは、子どもの頃からやっている楽器があり、うつの前は人前で弾かせて頂いていたのですが、興味がわかなくなり練習もしない状態で、自信もなくなって、ついぞ楽器を触らずに1年以上経過しました。
今が良いチャンス
あなたがもし、復職して間もないならば、ブランクを埋めようと必死になっていませんか?
分断された感覚に愕然としているかもしれませんが、今は、真っ白とは言いませんがキャンバスとして使える「無地」の状態ではないでしょうか。
体調が戻り「がんばろう」と思う今この時期のエネルギーを前向きに活用してみませんか?
仕事の再デビュー
これを機に、仕事内容を一から確認してみませんか?
久しぶりに仕事をすると新たに気付くこと、疑問に思うことが出てくるはずです。
その気付きを、そのままにするのではなくマニュアルなど形にするのでも良いでしょう。
マニュアル作りに勤しむ
先に書いた通り、わたしは仕事に戻っても以前は頭に入っていたことがすっぽりと抜け落ちており、新人君に教えてもらっています。
最初は情けないと思っていたのですが、今では忘れた仕事内容やあやふやなメールの書き方、敬語の使い方などを一から確認して覚える機会だと思うようにしました。
そうすると、仕事内容を誰かに訊くときは素直に「忘れちゃって^^;」と伝えると、意外と親切に教えてもらえます。
更に、ADHDかもと気付いた今、以前は自分の記憶に頼っていたのですが、記憶力が弱いことをごまかすのではなく、すべてメモを作りマニュアルを作成しています。
同僚に配布すると喜んでもらえました。
今しかできないこと
新人の時と違って、仕事の流れは判っています。
その上で疑問点や理解しづらいことをマニュアル化していくのです。
これは、休職明けの人にしかできないことではないでしょうか。
キャリアが停滞したことを嘆くのではなく、うまく活用したいですね。
人生も再デビュー
更に、人生そのものの再デビューだと思うようにしました。
人付き合いは、しばらく没交渉だった人にも連絡を取ってみたりしています。
特に、うつの間も支えてくれた友人はずっと大切にすべき人だと気付けたのでとても丁寧に付き合っています。
わたしはもともと筆不精だったのですが、劇的にメールやLINEの返信が早くなりました 笑
その他、趣味も再開する際、楽器はドヘタになっているのでまた練習しなけれならないのですが、苦手だったこともyoutubeで初心者向けの動画を見たりして練習し、新たな気分で取り組めています。
これは惰性でやっていた以前とは異なる心構えです。
うつ休職を嘆くことは無い
今回は、うつから回復して何かをしようという気持ちが湧いてきた人に向かって書かせていただきました。
まだやる気が出ない人は、無理しないでください。
今は、ゆっくりすることがあなたの最優先事項です。
ただ、うつ休職を嘆くことは無い、ということは知っておいていただきたいと思っています。