我が家のファースト胡蝶蘭「エース」

頂いた直後のマイクロ胡蝶蘭「エース」 グリーンを愛でる

殺風景な我が家に胡蝶蘭がやってきた

エースとの、出会い

社会人になって数年経ったとき、おばあちゃんが亡くなって、遺品になったパキラの鉢を引き取った。大阪の祖母宅から千葉の一人暮らしの部屋へ抱えて持って帰り、海外に住んでいる間は大阪の実家に預け、それをまた引き取って引っ越すたびに連れていき、愛でていた。

2020年、同棲していた彼と別れることとなり、その家を出ていくときももちろんそのパキラは忘れずに抱えられて次の家へと移動した。

新しい部屋は日当たりがよく夏場は室温40度に達した。水はやっていたが、盛夏を迎えたパキラは徐々に弱っていき、夏なのに葉が無くなり、幹の部分もぐにゃりと柔らかくなり、最期はカビが生えて、亡くなってしまった。

たとえ植物でも、ずっと一緒だったものが居なくなるのはとても寂しい。植物はしばらくいいか、と思い、部屋にグリーンがない状態で数か月を過ごした。でも向こうからやってくるものだ。

ある友人を、とあるクリスマスパーティーに誘った。私に話し相手がいなかったからなのだが、その友人は3年ぶりぐらいに会う私に、「胡蝶蘭」を持ってきてくださった。

これは、神様がくれた、植物と良い関係を持つ最後のチャンスなのでは、と思った(大袈裟)

名前を「エース」と名付け、なんとしても枯らさずにまた花を咲かせてほしい。と強く願った。

この記事はそのお世話の記録。

「エース」の詳細

  • マイクロ胡蝶蘭
  • 品種:不明
  • 色:濃いピンク
  • 頂き物。

エースのお世話物語

2020年3月のエース

3月ごろには、12月にいただいた時点でついていた蕾も萎れてしまっていた。

はじめての、植替え

2020年5月のある日

二番花の蕾が膨らみ、また花を咲かせてくれるのかと思いきや、蕾のまま萎れてしまった。

これはどうにかせねば!とネットで情報収集。youtubeにもいくつか洋ランの育て方のチャンネルがあり、見つけたものは全て見たと思う。

特にこの動画では相当勉強させてもらった。コメント欄で質問を投げかけたら、長文で返してくださったりと、頭が上がらない。我が師匠である。

とうとう植替えを決意

今まで頂いたままの化粧鉢、で育てていたが、それでは根腐れが起こってしまうということを知り、時期的にも合っていたので素焼き鉢に植え替えることを決意した。

素焼き鉢と化粧鉢の違いさえもググるところから始まった。

エースよ、無知でごめん。

2020年5月23日 植替えの前、根を露わにする

ちょっと背景が汚くて恥ずかしいが、植え替える前のエースはこんな感じ。
花も蕾もしおれ、花をつけた枝(花茎、というらしい)は茶色くなり、枯れているといっていい状態だった。
この、カポッと抜くのをやってみたかった。
水苔を外してみたら、中は真っ黒!これが、根腐れ、というやつなんだと悟った。

新しい水苔に植替えする前に、根を乾かす、と師匠の動画を参考にし、このまま数日乾かすことにした。

2020年5月26日 我慢できず、3日でジョキジョキ

根を上にして、ひっくり返して乾かしながら、興味津々に観察を続けていると、素人ながらに「コレはまだ生き延びそう」「あー、これはダメだな」と感じるようになった。あくまでも、「感じがする」のレベルだが。

根を選別して切って整理、もやってみたかったので、ウズウズしてしまい、1週間ほど干して様子を見る予定が、水苔を外して3日目にジョキジョキすることにした。

植替えにあたり、購入したもの。園芸用ハサミなど初心者っぷりが光っている。素焼き鉢は3号。〆て2300円ほど。
ジョキジョキの前。結構黒い部分が侵食している。

そして、ジョキジョキした。夢中になってジョキジョキした。

根の先の黄緑色の伸びる部分を、「根幹」と呼ぶそうだが、根幹がしっかりと出ている新根が2本あったので、それを傷つけなければ良いだろう、などと思う一方、元気な根をなくしてしまうのは惜しいので、黒い根も先の方から少しずつジョキッとして、中に植物の生を感じられる部分がないか、よくよく見ながらジョキ進めた。

ジョキジョキの結果。さっぱりしたが切りすぎたか。

ジョキジョキしてすっきりした私は、また乾かしておくことにした。

2020年5月30日 エースの新しい住処

とうとう、植え替える日がやってきた。水苔を外し、根を乾かし始めてから1週間。2日ほど前には水苔をもどし、適度に太陽に当てて、ふんわりと湿った状態にしておいた。準備はオーケー。

水苔を巻くなどこれまでの30云年の人生のなかで初めての体験であり、必死すぎたので、画像は、ない。

とにかく、根を傷つけないよう気を付けながら、水苔を巻いていく。指が足りないとあがきながら、なんとか植え付けた。

これも、youtubeで学んだ、茎の部分で持ち上げても鉢が落ちない程度の固さ、まで水苔を詰めた。

根を伸ばす目的のため、らしいが、また2週間ほど水をやらずに放置プレイ。(実際はテレワークだったため、朝昼晩にやにやと愛でていました)

植え終えた。緊張した。

2020年6月12日 はじめてのメネデール

さて、とうとうエースに水を与える時が来た。youtubeで予習した通り、メネデール水溶液をたっぷりと水苔に吸わせるのだ。メネデールを溶かすペットボトルに目盛りを記し、準備は万端である。

メネデールとは、いろんな方が使用されているので真似てみただけ。あまり複雑なことは分かっていないが、あくまでも植物活力剤であり、肥料とはまた別ものなのだそう。

テンション上がり過ぎて、動画を撮ってみたので、お時間がある方は(本当にお時間がある方は)見てみて欲しい。

はじめての、メネデール

はじめての、失敗~トップジンM狂騒曲

後でドキッとすることが判明するのだが、この植替えで、根をカットして整理したとき「トップジンM水和剤」を水で濃いめに溶き、根の切り口に、100均で買った絵筆で丁寧に塗りこんだ。

例に漏れず、師匠の動画を参考にしたつもりだったけど、私は2つ間違えていた。裏の裏は表で、結果的にはセーフだったのだが、ひとつめの間違いは、師匠が動画で使っていたのは「トップジンMペースト」であり、「トップジンM水和剤」ではなかったことだ。「トップジン」というブランド名だけでこれだと思って買ったけど、機能が全く違う。

ペーストの方は「ゆ合剤」と呼ばれるもので、剪定後の切り口に塗ることによって、水分や栄養が流れ出ないよう切り口を塞ぐ目的で使う。その名の通り、ペースト状になっている。一方、水和剤の方は、殺菌剤であり、害虫などから守るために使われる。粉末状で水で溶いて使う。

そのときの私は、「ゆ合剤」という存在すら知らず、いそいそと殺菌剤を根の切り口に塗っていたのであった。

園芸の経験がおありの方は、ここで気づかれたかもしれない。

私は、大きな間違いをしていた。

エースにまた花を咲かせてもらうためには、根を伸ばしてもらわなければならない。にも関わらず、「ゆ合剤」を塗るということは、その成長を意図的に「止める」ことでしかない。エースの首(ここでは、根)を緩やかに締め付けることになっていたのである。二つ目の過ちはこの点だった。

結果的に、根の切り口に殺菌剤を塗る行為はあながち間違いでもなかったらしく(切り口から菌が入るのを防ぐため)、ほっと胸をなでおろした一件だった。

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