ワーキングメモリとは?短期記憶とどう違うの?

脳の機能、ワーキングメモリ。
ADHDの人は、「ワーキングメモリが弱い」と言われています。

ワーキングメモリとはどんな機能なのでしょうか?調べてみました。

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ワーキングメモリはデスクに例えられる

ワーキングメモリは、ナツメ社『脳のしくみ』によると、

複数の必要な記憶や情報を一時的に留め置き、情報の処理を行うシステム
p105

とのことです。

デスクに例えられることが多いので、ここでも例えてみます。

一枚の絵を描くために、デスクの上に紙と鉛筆と筆と絵具と見本の写真があります。
写真を見て鉛筆で下書きを始め、絵具で色を作って、紙に筆で描いていく。

このデスク上の状態が「ワーキングメモリ」の機能なんですね。

絵を描きたいのに、デスクの上に関係のないぬいぐるみやパイナップルが置いてあったりすると、デスクはぐちゃぐちゃで絵を描くのが難しくなりますね。

短期記憶は単純な情報保持装置

ワーキングメモリと対比されることの多い短期記憶は、一夜漬けの勉強成果など、1~2日で忘れてしまう記憶のことです。

「短期記憶」は記憶そのもののことを言い、デスクの引き出しの中身、と考えられますね。

ワーキングメモリの在処

最近の研究で、ワーキングメモリは脳の前頭連合野(前頭前野とも言います)にある、と判ってきたそうです。

前頭連合野は思考や創造、意欲など精神活動を司る脳の中でも高度な中枢機能の部分なのだそうです。

ADHDの人は、何らかの理由により、この部分の血流量が少ないというデータがあるのだそうですよ。

ADHDはワーキングメモリに弱さがある?

先ほど、ぐちゃぐちゃなデスクの上を表現しましたが、ADHDの方はそういうことが多いのではないでしょうか。

わたしも、書いていて、私の頭の中はその通りだなぁと思いました。

ADHDの方は、決して覚えるのが苦手なのではなく、「注意の移動」が苦手でデスク上のスペースをうまく使えないのだそうです。

先ほどの例だと、不要なぬいぐるみとパイナップルはデスク上から無くすべきなのに、その判断ができない、というところなのかもしれません。

ADHDでなくてもワーキングメモリは衰えることがある

休暇をひとりでゆったりと過ごした後に出勤すると、頭の回転が鈍ったような経験をしたことはありませんか?

実は、ワーキングメモリは使わないと衰えるのだそうです。

ADHDではない人も、注意してくださいね。

弱いワーキングメモリをサポートする

わたし自身も瞬間的な思考を整理するのが苦手であることを自覚しているので、最近はマインドマップの様な形式で紙に書くようにしています。

例えば、今日やることを思いつくままに書いた後、外出しなければならないこと、やらなければならない家事、PCを使ってやること、緊急性はないがやりたいこと、などとグループ化して、優先順位を考え、今日の予定を決めることにしています。

to do マップ

ある日のto do マップ

ワーキングメモリを鍛える方法として、n-backトレーニングというものもあるそうです。

自分のワーキングメモリとうまくつきあおう

ワーキングメモリは、当然個人差があります。使い方が上手な人と苦手な人がいて当然なのです。
苦手なら苦手で、ツールを使って楽に補完できる方法を見つければ良いのではないでしょうか。

参考文献
主婦の友社『脳のしくみ』
ナツメ社『図解よくわかる大人のADHD』